足首の負傷も癒え、マンチェスター・ユナイテッド戦でも起用可能な状態にあったジョエル・マティプですが、これまで何度かお伝えをして来たとおり、アフリカ・ネーションズ・カップでのカメルーン代表からの招集を受けていないことを理由に、もしリバプールがジョエル・マティプを起用した場合、FIFAの規律違反として処分対象になるともされ、リバプールはクラブとしてFIFAに理解を求める要望をしていたところです。
しかしながら、FIFAの回答は形式的なもので、あくまでカメルーン代表の許可が必要だとしてきたとのこと。
リバプールとしては、FIFAへ反旗を翻すことも覚悟の上で、現地時間水曜日に開催されるFAカップ3回戦、対プリマス・アーガイル戦にジョエル・マティプを起用する方向に舵を切る姿勢を取るようです。
エコーが報じています。
たしかに、怪我明けでトレーニングも徐々にこなし、ようやくプレイが出来る状態になったジョエル・マティプをこのまま起用せずにいたら、試合のインターバルが開き過ぎ、コンディションがどんどん悪くなりますからね。
しかも、現在のリバプールは年末・年始のハードスケジュールを経た中で、ターンオーバーも用いたい時期。
なぜ起用できるプレイヤーを試合に出してはいけないのか!?という疑問は、当然のことながら強くあることでしょう。
ジョエル・マティプに関するこれまでの経緯については、長くなりますので、よかったら下記の過去記事をご参照ください。
「ジョエル・マティプの件でユルゲン・クロップが強いフラストレーションを表明 代表とは?」
エコーによれば、月曜日にFIFAがリバプールからの照会に対して回答をよこしたそうで、そのスタンスはあくまで、ジョエル・マティプを起用するには「カメルーン代表の了解が必要」というものだったそうです。
それにしても、カメルーン代表の頑なな態度は、どこから来るのか?
それならば、プレイヤーのサラリーも代表で払ってほしいものです。
私が心配するのは、やはりジョエル・マティプの試合勘が鈍ってしまうことです。
しかも、フラストレーションも非常に大きいことでしょう。
ここは、リバプールがクラブとしてジョエル・マティプを擁護し、相手がFIFAでも戦う!という意志を固めたと見るべきかもしれません。
こういう状態になると、カメルーン代表を選択しようかどうか?を迷っているこれからのプレイヤーにとっては、「やめておこう」ということになりかねませんね。
リバプール対FIFA。
戦いますか。
いずれにしても、FAカップのスターティング・メンバー発表が、今回は緊張感を持って待たれる図式となりそうです。